クロウたちとともに霊墓アルビオンに挑み、やがてドクター・ハートレスの弟子となった五人のひとり。属性は水。元素変換魔術を得意とする。
作中語られた通り、マグダネルの養女でもある。養女となった過程は、おおよそマグダネルが語った通り。もちろん、霊墓アルビオンの現役探索者を引き入れ、ほかの派閥に先んじようという考えはマグダネルにあったものの、わざわざ養女としたのはアシェアラという女の在り方が気に入ったからにほかならない。
かつてのクロウには淡い想いを寄せられ、彼女もまた憎からず思っていた。だからこそ、クロウをマグダネルのもとに誘導しようとしたが、因果の必然か、彼はハートレスと接触してしまった。以後、彼女自身もハートレスの弟子となって、何度か軌道修正をしようとしたものの、すべて失敗。
結局、クロウを殺さざるを得なくなってしまった。ある意味、時計塔の策謀に最も踊らされたのが彼女だったのかもしれない。
「ねえ、クロウ」
「なんだい」
「私、地下は嫌いじゃないわ。怖いけれど、それ以上の恵みがここにはあるから」
かつての会話を、彼女は覚えていたかどうか。
人名