この世、すべての欲

アンリマユ/CCC。
変生[へんじょう]したキアラの対星宝具。
地球で自慰行為にふける最低最悪の宝具。
地球に残ったあらゆる生き物───人間、動物、植物に自分の体を捧げ、これを受け入れる事で最大の官能を会得し、成長する権能。
その在り方は、かつて人間の悪性を証明すめために悪魔と罵られ、生け贅に祭り上げられたある人工魔に類似する。
この快楽の渦は知性あるものを融かし、その『人生』を一瞬で昇華させる。わずか一瞬の、しかし永遠の極楽浄土の誕生である。
この快楽の渦はどれほど知性構造が異なっていようと、知性あるものには例外なく作用する。地球限定の宝具ではない。
条件によってダメージ数値は向とし、
異性であるならダメージ増加、
知性が高いほどダメージ増加、
という特性を持っている。
設定上の話なら、もっともダメージが低いのはアーチャー、逆に最高ダメージを受けるのがギルガメッシュの予定だった。
性能、演出、ともにスケールが大きいのはキアラがセイヴァーのサーヴァントに近い存在だから。
衆生(生きとし生けるもの)を救うために奔走する人をおしなべて菩薩と呼び、また、解脱して仏になったものも菩薩である。そして菩薩とは宇宙レベルの存在規模[スケール]を持つ天[かみ]であり、太陽系ぐらいは軽く管理している。
仏教の世界観の広大さは他の宗教とはレベルが違う。ナユタだの無量大数といった数の概念があるのは、ひとえに仏の大きさを示すために作られた物だ。
仏教において宇宙は仏の国であり、その広さも三千大千世界と呼ばれる。
銀河系が三千世界、それが千あつまったものが三千大世界、さらにそれが千あつまったものが三千大千世界。
まさに銀河、銀河団、超銀河団の尺度と言える。二千年以上も前からこの解釈を持ってるって、インドどんだけー。
開発初期、「ラスボスにはこういう事をやらせたいです」と字コンテを作りはしたものの、セロ的に通るはずがない、と諦めていたらあっさり通ってしまった。なんでこれが通ったのかはいま以て謎である。

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