CCCで登場するサーヴァント。
毒舌厭世ショタ作家。マスターは殺生院キアラ。
クラスはキャスターだが、戦闘放棄したキアラが真名を明かしているためアンデルセンと呼ばれる。外見年齢十歳ほどの少年。
キアラに従うサーヴァントだが、中立の立場でプレイヤーと関わる。
世界にその名の鳴り響く三大童話作家のひとり。
戦闘手段を持たないので最後まで戦わないが、そういった立ち位置から『勝ちも負けもない、この物語のジャッジ役』という意味合いを匂わせている。
根暗で厭世的な詩人で、他人に好かれる気がなく、また、自分にも価値を見いだせなくなっているため、自分の人生を楽しむ、という考えが欠如している。
サーヴァントとして召還されてはいるが、アンデルセンは人生に何も求めていない。生前、望むものは何一つ手に入らなかった事が原因だろう。
「人生に価値があるとしてもだ。そんなものはたいてい、人間が夢想するものより下だろうよ」
と、世の中すべてを嫌っているようにさえ見える。
しかし根は面倒見がいいのか、頼られれば応えるし、作家らしく几帳面なのでアフターケアも万全。ようは男のツンデレである。
そも、読者を楽しませよう、読者に奉仕しよう、なんて考えがなければ物書きは勤まらない。
アンデルセンは厭世家として固まってしまったが、『正しく生きよう』『全力で事を成し遂げよう』とする人間の努力を笑わない。それはかつての彼が夢想し、そうあってほしいと願った社会の姿だからだ。
外見の幼さとは正反対の言葉遣い、声質で近寄るものを一刀両断する剣客ならぬペン客。
たいていのものを「すべて醜い、価値がない」と駄目だしするので、アンデルセンが会話に入ると途端に場の空気が凍ってしまう。アンデルセンの毒舌にキアラが場を取りなす事も一度や二度ではないだろう。
しかし、厭世的かつ性悪説を認めているので偉そうに聞こえるが、アーチャー同様、冷静に捉えれば誠実な内容を口にしている。アンデルセンは上から目線で相手を批判しているのではなく、物事の真実を彼なりに真摯に語っているだけなのだ。
また完全な余談ではあるが、最初期案ではティンカーベル的な、本の妖精っぽい立ち位置が考えられていた。
EXTRAとCCCは表と裏の関係である。
それぞれのランサーが吸血鬼縛りだったように、
キャスターもナーサリーライムに合わせてメルヘンなキャラクターにしたかったが、こんな憎たらしい妖精がいるか、という事で現状に落ち着いた。