ラニの師匠。ラニを鋳造した最後の錬金術師。
ラニを月に送り出した後、病死している。
アトラスの錬金術師として自己の研究にのみ没頭していたが、最後に“人間として”ラニを作り出し、永眠した。
彼女がラニに「月に行きなさい」と命じるのは、自分たちを含めた人類にとって、肉体を捨てる事になる電脳世界に人類存続の可能性はあるのか、と見極めるためでもあったとか。
アトラスの錬金術師は他の魔術師たちとは違い、“生命体として高次の段階への進化”を目的としていない。
アトラスの最優先事項は“滅びの未来を回避する”こと一点。要は長く生き延びられるのなら、種として変体・退行してもかまわない、という考えであり、彼女もその思想を守り通したのだろう。
……その一端として、「ムーンセルが手に負えない怪物なら、自身ごと焼却せよ」という冷酷な命令も残している。EXTRAではラニが「師父」とか言っていた気がするが、すまん、忘れろ。また、シアリムには出産時、死に別れた双子の姉がいたとかなんとか。
人名