血の姉妹

プルート・ディ・シェヴェスタァ。
白いバーサーカーが放った宝具……のようなもの。
出典は格闘ゲーム、メルティブラッドの暴走アルクェイドの最大攻撃から。
ゲーム本編では高い物理ダメージと、状態異常『月』を付属する。『月』状態のサーヴァントは筋力と耐久力が下がってしまう。

宝具というよりは彼女が持つ特性のようなもの。
月と地球の関係性を利用した世界設定とも。
月の頭脳体から起こり、長い年月を経て地球の触覚となったこの化身は、月の分身でありながら地球の権能も兼ね備えている。
月の基本ルール、地球の基本ルールを同時に体現し、また、これらが同列する時の齪酷を攻撃手段として使用できる。
その一つが、周囲の環境を地球[じぶん]側によせる権能、テラフォーミング・アトラクションだ。
月の重力は地球の六分の一にすぎない。
たとえ電脳世界であれそれは変わらず、(ムーンセル内の情報はすべてムーンセル中枢の質量に引き寄せられる。これを電脳空間における引力と考える)ムーンセルに存在するものはすべて月の法則に拠っている。
この素体はその概念を体現し、地球側である彼女の前に現れるものすべてを六分の一の能力に下げてしまう。これはどれほど高い対魔力を持っていても防げない、世界そのものの決まり[ルール]である。
(余談ではあるが、戦いの舞台が地球だった場合、敵対対象より一段階上の能力を獲得する権能となる)

……とまあ、概念の話なのでたいへん分かりづらい。
地球側から見れば相手が六分の一になっただけ、
月側から見れば相手が六倍になっただけ……と、
見ようによってはどちらにもとれる権能だが、これは明確に“相手の能力を六分の一にする”もの。
彼女が自身をブーストできるのは地球の時、
彼女が相手にペナルティをかすのは月の時、
と考えると分かりやすい。

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