転輪する勝利の剣

エクスカリバー・ガラティーン。
ガウェインが持つ対軍宝具。柄に疑似太陽を封じ込めた聖剣。
アーサー王伝説における聖剣、エクスカリバーの姉妹剣。エクスカリバーは対城宝具だったが、こちらは城攻めより大軍相手の聖剣となっている。
アーサー王の聖剣は星の光を集め、ガウェイン卿の聖剣は日輪の熱線を顕す。
エクスカリバーは一点集中型だが、ガラティーンは押し寄せてくる敵兵たちをなぎ払うための、真横への放射型になっている。
本来の持ち主はエクスカリバーと同じく、湖の乙女である。伝承ではエクスカリバーの影に隠れ、多くを語られる事のない聖剣だった。
ガラティーンの伝承は、その姉妹剣であるエクスカリバーに塗りつぶされて多くはない。
わずかに残る伝承では、持ち主であるガウェイン同様に正午に最大のカを発揮したとされる他、切れ味に優れて決して刃こぼれしなかったという事ぐらい。
その切れ味はサラセン人の戦士プリアマスを、相手の盾と鎖帷子ごと叩き斬ったほどである。
アーサーが夜(アルト、アルテミス系の、月の女神の名前の系譜なので)の守りであるのに対し、ガウェインは太陽の恩恵を受ける騎士である。その特性を色濃く反映した彼の宝具は太陽の熱線を顕している。
ガラティーンの原型であるカラドボルグは、虹のように長く、丘の頂天を斬り落とすほどの威力を持ったとされる。剣光を虹のように伸ばした魔剣だった。
ガラティーンもこれと同じく、抜刀し、魔力をこめると内部の疑似太陽が運動し、剣の刀身を可視できる範囲まで伸ばすという。
つまりどういう事かと言うと……十三キロや。

Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典