士郎の友人。
間桐桜の兄。
ライダーのマスターで、幾度となく衝突する事になる。
自己中心的で他人を見下す悪癖があるが、彼には彼なりに一本筋が入っており、歪んではいるが悪人ではないという困ったちゃん。
規律を重んじ(自分はあまり守らないが)、不公平を嫌い(自分に関しては度外視だが)、女の子には優しい(自分のものになった女の子は例外だが)、という、なるほど確かに学園で一、二を争ういい男である。
自分が理想とする世界と、自分がいる世界とのギャップが間桐慎二という性格を歪めてしまったワケだが、 士郎と知り合った頃はここまで歪んではいなかった。
士郎と知り合いになったのは四年前。
やはり土郎が無償で雑用をこなしていた所に出くわし、「おまえ馬鹿だろ」と士郎の後ろで(本気で)けなしながらも最後まで付き合い、「おまえ馬鹿だけど、いい仕事するじゃん」と楽しそうに笑ったとか。
口は悪いが正直者な慎二に、士郎も思うところがあったのか。
以後は親しい友人として付き合っていく。
慎二クンも士郎を何かと馬鹿にしていたが、その影では士郎をいいように使う連中を社会的に抹殺したり、 頻繁に間桐邸に招待したりと、中々の親友っぷりだっ た。
が、ご存知の通り気難しい天才肌の人間なので、友人として何年付き合おうが、ワケの分からない理由で唐突に敵に回ってしまう。
味方でいるうちは頼もしいが、敵に回すと厄介な人の典型。
セイバールートの、「僕と手を組まない?」という 慎二クンの誘いに乗る分岐も予定されていたが、時間切れであえなくアウト。
ああ、あのルート(仮に慎二ルートと名づける)が あれば、慎二クンのいいところが少しは見れたのかもしれませんがもうポクラはいっぱいいっぱいなので勘弁してください。
人名
§
人物
1
まとうシンジ。
アジア圏のゲームチャンプで、ゲーム感覚で聖杯戦争に参加したマスター。
自己中心的で特権主義。常に周囲の人間を自分より下に見る困ったちゃん。
人間的に未熟な言動が目立つが、それもその筈、実はまだ八歳になったばかりの子供である。
アバターを十六歳の自分にしているのは“自分はもう子供じゃない”という強がりから。
実際、その能力は一流の魔術師として成立している。
シンジの母親は優秀な息子を作るため、優秀な精子を購入してシンジを出産した。父親がいるにも関わらず、である。
主人公とは一回戦で戦う事になる。
戦う理由のない主人公と、
戦いを遊びと思っている天才プレイヤー。
多くのマスターたちがそうであったように、シンジは自らの敗北を以て、聖杯戦争が正真正銘のデスゲームである事を提示した。
◆
CCCでも登場するマスター。
シンジ節は健在で、最後まで自分の都合だけで活動し、主人公とは相容れない。しかしひねくれているとは言え、まだ人恋しい八歳児。
『寂しい、仲間に入りたい』という本音を無視する事はできず、理由をつけては生徒会室に現れる。
はぐれてしまったライダーを気にかけており、一刻も早く月の表側に戻ろうと焦っている。
主人公の女運も悪いが、シンジの女運……否、サーヴァント運もわりと悪い。
また、彼がなぜ“主人公が泣いたこと”を知っていたのかと言うと、死の直前でBBに囚われ、虚数空間に引き込まれた際、記録宇宙にて『間桐シンジに関わる事象』を検索したから。……この宇宙において、シンジという物語の最後の記述になったのは、彼を偲んで涙する、どうでもいい友人の姿だった。
翻訳者注
- ^ 間桐シンジ(Fate/EXTRA用語辞典)。