天輪聖王

チャクラ・ヴァルティン。
セイヴァーの小宝具。本来なら徒手空拳の覚者が持つ、相手を倒すための武具。
転輪聖王[てんりんじょうおう]とは古代インドヴェーダ時代における理想の王のこと。
チャクラ・ヴァルティンは覚者の上空に展開する、七㎞メートルの光輪[チャクラム]。ゆっくりと回転しながら、輪の中にいるサーヴァントヘビュンビュンと光の矢を放つ。
全天包囲型・自動移動砲台……とお考えください。
光の輪をレールにみたてて、その上を砲台が移動している、みたいな。
時間[タ-ン]ごとに光の輪は増えていき、最終的には七つにまで増大。この七つの輪は聖王が持つ七つの宝と同義である。
その姿は虹を思わせ、戦いが最高速に達したところで真名開放による最終攻撃“一に還る転生”が発動。
光の輪がガコン!と音をたてて一つに合体、高速回転していき、やがて大日如来が背負う後光っぽいものに変化、プレイヤーサーヴァントへ360度から光の柱が集結、ブラックホールを思わせる収束から大爆発、みたいな。
───とまあ、ここまで制作コストを考えぬ字コンテなので、当然のように没になった。この手のスペクタクルはアクションゲームでやってろって話ですよ。

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