聖杯の器

四度目に用意された聖杯降臨のための憑代となる器は、それそのものに自衛のための自我とアインツベルン家への帰属意識を植え付はて、器の争奪戦を優位に運ぼうという発想のもとに作られた。
ホムンクルスとしての肉体は行機物に違いないが、その内臓に無機物の聖杯が分解された状態で血合しているのがアイリスフィールである。
その所有権が勝判条件のひとつとなる器を、勝手に自分たちの戦力となる駒として改造してしまったわけだから、卑怯極まるチート行為ではあるのだが、そもそもアインツベルンの義務は「器の役目を果たすものを冬木に持ち込む」ことだけなので、これはぺつたん白眼視されるはどの逸脱ではない。所持品を奪うか、殺して死体を持ち去るかの違いは、聖杯戦争において大した落差ではないのである。

Fate/Zero material: Fate/Zero用語辞典
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胎内に聖杯を秘め持つ聖杯の守り手。小聖杯とも呼ばれる。アインツベルンによって錬成されたホムンクルスであるアイリスフィール、そして娘のイリヤスフィールがこれにあたる。聖杯の外装殻となる装置で、死亡したサーヴァントの魂を回収し保管する。

Fate/Zero アニメビジュアルガイド II: 第四次聖杯戦争用語集 II