ムーンセルの発見

ムーンセルの発見は1973年。
旧世界の魔術が途絶えた後、国連所属のウィザードが侵入に成功し、公式にムーンセルの存在が明らかにされた。
第一層から生還した霊子ハッカー曰く、

「アレは現在の人類には到達できない演算装置だ。
物理的な侵入方法は存在しない。月にロケットを飛ばしたところで、アクセスする事は不可能だろう。
物質に頼る我々人類の文明とは形式が違いすぎるため、人間の言語大系、技術では理解できない。
しかし霊子的な情報体ならば、情報形態が異なっていようとも“意味”を分けあえる可能性がある」

以後、この驚異的なスパコンは異星文明の遺産とされ、西欧財閥によって監視される事になった。

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