ムーンセル中枢

ムーンセルの中心核にして、その全て。
七つの階層におよぶ月の内部は、その実、ムーンセルにとっては“追加メモリ”でしかない。
ムーンセル中枢こそが月を運営し、地球を観測し、無限の過去と未来を納めた頭脳だ。
秒単位で枝分かれしていく運命を観測、演算し、光として閉じこめた単眼の箱。
何億光年もの光を閉じこめ、光によって稼働するこの結晶体を、ある人物はこう名付けた。
運命を一覧する系統樹。
情報のみで物理法則を書き換えるまで収束した光。
事象選択樹・熾天の檻[じしょうせんたくじゅ・アジェリカケージ]と。

……それは聖杯戦争に勝ち残った勝者のみが立ち入る事を許される絶対禁断領域。
七つの海を越え、最後の一人となった主人公はムーンセル中枢に到着した。
そこで待っていたものは光の海と無数の棺。
多くの勝者たちが葬られたガレキの丘で主人公を待つ者は、はたして。

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