霊子虚構陥穽

りょうしきょこうかんせい。
ゲーム中、黒いノイズや黒い触手として描かれるBBの虚数空間のこと。これに触れられたデータはなす術なくBBに取りこまれてしまう。
電脳空間では、知性生命体の存在基盤は自在に変革……というか、たやすく変化・乱雑化してしまう。
ウィザードたちが自分自身を『確固たる自我』として保ち続けられるのは疑似霊子で自我を固定しているからなのだが、BBの触手はそれすら捕らえ、侵食し、捕食する妖女の舌だ。
ムーンセル史上、最大のバグ。
その本質は月の裏側そのもの───即ち、
負の感情[ネガティブ]、怨念[カース]、切断[カット]、えぐられた穴[クレーター]である。

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