妖精

黄路美沙夜が使役[しえき]していた使い魔。
本来、妖精とは自然の触覚として捉えられる概念で、人に知覚できるものではない。
が、そういった人間の想像図を外殻にして生まれてしまう妖精も稀[まれ]に存在する。
黄路美沙夜が使役したモノは、森に棲むとされる一般的な妖精のイメージに、カタチを作れない下級の霊を憑依[ひょうい]させ、妖精に偽装したもの。
妖精としての殻を被ったそれらは、元になった妖精の能力の一部を行使できる。
妖精偽装は黄路美沙夜ではなく彼女の師が行ったと思われる。
余談ではあるが、本物の妖精は人間にも知覚できるほどの規模になると精霊と呼ばれる。某白い吸血鬼はこちらに属するとか。
更に余談ではあるが、妖精・精霊もその基盤は魔術では成しえない神秘である。

Garden of sinners Pamphlet: 空の境界設定用語集