夜劫

現存する神の破片――神體を持つ、日本の魔術勢力。
神體と直接契約できる人数はやっと百人ほどだが、これでも日本の魔術勢力では三番目ほどの規模である。
神の性質は、名前通り日本の冥界に通じたもの。夜劫とは終わらない夜の意味。
その神に敬意を払い、構成員は基本的に、和服洋服を問わず黒衣に身を包んでいる。
賭場と絡みが多く、現代にあっては、「魔」から人の世を守る必要性は薄いため、むしろ賭場管理がメインとなっている。
場所を限定するが、その結界は極めて広域であり、かつ結界内でのみ使える術が強大なことから、守りについては無比の力を発揮する。
なお、日本の組織において、みだりに神の名を出さない、もしくは組織だけの別名を使うようにしているのは「言挙げしない」ことによって摩耗していく神秘を保とうとしているためである。これはかつての退魔四家も同様の手段を用いていたと考えられる。

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