最初にタタリが発生した場所がルーマニアのワラキア地方だったためにこう呼ばれるようになった。ドラキュラのモデルとなったブラド・ツエペシの噂がタタリになったという設定である。ズェピアは第六法に挑み、敗北するも、自らを現象として残すことに成功する。世界の流れを計算し尽くし、噂を具現化することにより「発生」する奇妙な死徒。それがワラキアの夜である。詳しくはKルート「幻影の夏、虚言の王」でシオンの口から語られている。ストーリーモード冒頭のProgram No.6とはズェピアの挑んだ第六法のことであろう。
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人名
死徒二十七祖の一人。生物としてではなく現象と化す事で永遠を体現しようとしたモノ。タタリ。
人の噂、人間がもつとも恐れるイメージを局地的に増大・集束させ、一夜のみそれを具現化する特異な能力を持った死徒。具現化されたモノは人々が恐れるイメージである為、決して倒す事も逃れる事もできない。“ワラキアの夜”とは、そんなホラー映画じみた世界に町を閉じこめる固有結界を指している。
死徒であった頃の名はズェピア・エルトナム・オベローン。彼は13位の二十七祖を継承し、更なる力を求めて自らを現象・タタリと化した。
もっともタタリとて手段にすぎず、彼の目的は別の所にあったのだが、力及ばずタタリのまま世界に漂う事になった。