ノーフェイス・メイキング。
緑アーチャーが持つ隠し宝具。
自然の化身であるロビンフッドは、成立後にそのままケルトの風習であるベルティーン祭(春の祭り)を受け継いだ「五月祭[メーデー]」に取り入れられた。
五月柱[メイポール]という村の広場の中央に立てられた柱の周りを囲んで踊り明かすというこの祭りでは、年頃の女性は「五月女王[メイクイーン]」、
年頃の男性は「五月王[メイキング]」に扮する。
この「五月王」こそロビンフッドの比喩である。
この祭りでメイキングがまとう衣装は緑色の肌にぴったりした衣装に茶色のアクセントが定番とされている。いうまでもなく葉っぱの緑と幹の茶色(グリーンマン)であり、ここでもロビンフッドは自然の化身であることが強調されている。
五月王の衣は着る者の気配を消し、その姿を自然に溶け込ませるという。ロビンフッドと同一視される妖精パックもこの能力を持っているとか。
祈りの弓[イー・パウ]より強い、と言われる緑アーチャーの奥の手。戦闘での読み合いを無効にし、一方的に打ち勝つチートアイテム。
狙撃手であるロビンはこのマントで姿を隠し、アサシンまがいの行動に出る。
それをマスターであるダンに替められ、戦闘以外での“顔の無い王”の使用を禁じられてしまった。
CCCでも意外な使い道を見せるが、リップの手によって残念な結果に終わってしまう。