ランルーくん

本名不明。
ピエロの格好をした正体不明のマスター。
倒したマスターたちの死体を食べる……と噂されている食人鬼[カニバリスト]。
なぜ聖杯戦争に参加したのか、何が目的なのか、ランルーくんの口から語られる事はない。
彼女は愛したものしか口にできない拒食症で、長く、口内摂取による食事をとっていないという。
そのため常に飢餓感に苛まれており、飢えを満たすため聖杯戦争に参加したと思われる。
……彼女の性質上、常に飢えているという事は、彼女は簡単にものを愛せない事を示している。
自らの命と引き替えにしていい程のもの。
それが愛だとランルーくんは知っている。
だからこそ簡単に愛せない。
どれほど腹を空かし、自分が飢餓で死ぬ直前であろうと、『とりあえず愛する』という妥協ができない。
逆説的ではあるが、その心の在り方は打算や偽りのない、真実の愛そのものだ。

主人公の選択によって枝分かれする、四回戦の相手のひとり。
聖杯戦争の本筋には関係のない命題だが、四回戦のテーマは『異常者との戦い』である。
ランルーくんは愛する子供を死産で失った時から正気を失ったという。
友人と戦い、兵士と戦い、弱い者と戦ってきた主人公の前に現れたのは、明らかに常識から逸脱した狂人だった。
狂っているから強いのか。
強かったから狂ったのか。
社会はなぜこのような『外れてしまったもの』を生み出すのか。主人公は彼女との戦いでその問題だけを受け止める事になる。

Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典