ウェイバー・ベルベット

ベルベット家の三代目魔術師。とはいえ初代の祖母はさる魔術師の愛人としてピロートークついでに初歩魔術を習ったにすぎず、二代目の母も「ママの思い出を大事にしよう」程度の覚悟で秘蹟を継承したため、本気で魔道の探求に乗り出したのはウェイバーの代が初で、そのため魔術回路の数も魔術刻印の質も、まったくお粗末極まりない。
母親は魔術師社会のヒエラルキーを鬱陶しく思っていた節があり、息子が本格的な師について魔術の教導を受けることに難色を示していたのだが、ウェイバーが魔術に傾ける愛顧はきわめて強く、ついには両親が病没した途端、家財一式を擲って入学資金を捻出し、裸一貫で時計塔へと乗り込むに至る。――結果、その後に待ち受けていた苦労と挫折は、彼を聖杯戦争などという大博打に訴えさせることになるのだが。
魔術を実践する素養はないものの、研究者としての観察力、洞察力には際立った才能がある。いっそ「魔術はサブカルチャーの一環です!」と言い張って批評家として旗揚げしていたならば一世を風靡できたかもしれないが、さすがにそれは魔術協会から抹殺されること必定であり、彼は別の形で持ち前の才を活かすことになる。
ランナーで喩えるなら、脚力はからきし駄目なのに、理想の走行フォームを思い描くことは出来るようなもの。もちろん選手にはなれないが、コーチとしてはその才覚を遺憾なく発揮できるのだ。
本格的にZeroを執筆する前の初期設定時、ノビー太、キングオブへタレ、ゼロの清涼剤《オアシス》とバカにされていたウェイバー君だが、最終的には主人公かと見間違うほどに成長した。

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→ロード・エルメロイII世の項目を参照せよ

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