ディルムッド・オディナ

第4次聖杯戦争におけるランサーのサーヴァント。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトに召喚され契約する。ケルト神話に語り継がれるフィオナ騎士団の英雄。彼とブラニア姫との悲恋の物語は、後のランスロットとギネヴィアの物語のモデルになったともされている。そりゃ~4thバーサーカーが苦手とするのも無理はない。
魔力の効果を瞬間的に無効化する破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)、いかなる手段でも回復不可能な呪いの傷を負わせる必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)という二倍の宝具を操る。
基本能力はさほど高くはないが、優位に立った敵の足許を掬う戦術に長けたサーヴァント。とりわけ宝具能力を頼みとする英霊にとっては天敵とも言える。戦略の立て方次第では、確実に第四次聖杯戦争を征していた(もしくはアサシン相手にあっさり不覚をとっていた)と思われる。
第四次でマスターに恵まれなかったサーヴァント第二位。もっとも最初に戦ったのがセイバーでなければ、まだしも多少は従容にマスターの意向を汲んだ戦い方をしていたかもしれない。彼の胸に眠っていた騎士道精神に火を点けてしまったのは、セイバーのあまりに清澄すぎる器量であったのだ。
今回、ランサーのクラスを得たディルムッドは、魔槍ゲイ・ジャルグとゲイ・ボウを携える槍兵として具現化したが、彼の伝承にはモラルタ、ベガルタという2本の魔剣も語り継がれており、セイバーのクラスで召喚される可能性も充分にあった。むしろケイネスはそちらを期待していたのかもしれない。

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