世界の裏側

邪悪なる竜(ファヴニール)が本編最後に辿り着いた場所。神代の終わりを理解した幻想種たちが地上を譲り渡し、この場所に移動した。現在の人間が住む世界(物理法則も含めて)とは、惑星の地表に薄く広がる織物のようなもの。その織物の下に「地球」という惑星が存在する。一方、世界の裏側とは人間が住む以前の世界……即ち、幻想種たちが闊歩していた時代の織物。つまり地球は惑星の地表が一番下にあり、それを包んでいるのが「世界の裏側」———かつて「世界」だった法則が支配する場所であり、さらにそれを包んでいるのが「現在の世界」という訳である。
世界の裏側では聖杯は「第三魔法の行使」という機能を果たさない。そもそもあれはシロウ・コトミネの願いを叶えるためのもの。つまり人間を対象にプログラミングされており、幻想種などカウントに入れていないからだ。
ジャンヌ・ダルクは英霊であり、元々人間としての肉体はとうの昔に消滅している。そのため、裏側に辿り着く可能性は決してゼロではなかった。……と言っても、喩えるなら壁にぶつかっていればトンネル効果で何とかなるとかそういうレベルの「ゼロではない」だったのだが、英霊が存在する座は、時間軸から切り離されているので試行回数は無限に等しかったのである。

Fate/Apocrypha material: Fate/Apocrypha用語辞典