ロッコ・ベルフェバン

召喚科学部長。召喚科とは降霊科の下位組織にあたる学部だが、この学部が極めて重要視されるようになったのは「Fate/Apocrypha」世界においてのみである。「Apo」の世界はご存じのように、亜種聖杯戦争がそこら中で開催されており、魔術協会としては早急にその対策を練らなければならなかった。これまでの組織図では、サーヴァントの召喚技術にわずかでも絡んでいる魔術の学部がいち早く利益を手にしようと、聖杯戦争後も醜い争いを続ける有様で、「聖杯戦争のサーヴァントに関する全て」を項目「召喚」として、極めつけの保守派に委ねることにしたのだ。
それがこの老人、ロッコ・ベルフェバンという訳である。地位的には「君主代理(ロード)」という形となる。もちろん保守派がいるなら革新派もいて彼らは最大規模の亜種聖杯戦争を生き残ったロード・エルメロイII世を強く推薦した(ただし、エルメロイ家の立場は保守、II世の立場は保守でも革新でもないという微妙な中立派)。
幸いにも二人とも亜種聖杯戦争の脅威は熟知しており、互いの派閥の利益よりも事態の解決を優先させる、ということで意見の一致を見ている。
収集癖がある癖に、割とズボラ。ただ所有しているだけで発動する礼装も全力で放置プレイ。本人は「呪いに拮抗するだけの礼装も揃っておるからいいじゃろ」と割と呑気。よくねえよ。生徒とはあまり関わることがないため、「あの爺さんの私室は年々、天然の異界になりつつある」というのがもっぱらの噂だとか。

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