王冠・叡智の光

ゴーレム・ケテルマルクト。“黒”のキャスター、アヴィケブロンの宝具。生前に铸造したものではなく、彼の見果てぬ夢が宝具化したもの。『原初の人間(アダム)』の模倣であり、固有結界に生命が与えられたものである。
地面を踏み締めているだけで際限なしに魔力が供給され、同時に周囲の陸地を侵食、「楽園化」していく。
全長は生誕時点で十五メートルだが、これはあくまで「生まれたて」の数字である。楽園の広がりに応じて、巨人の大きさは倍々ゲームで変わっていき、最終的には一千メートルを超える。日く「十五メートル程度の巨人なら、ステータス平均Cランクのサーヴァント一騎でも容易に倒せる」が全長一千メートルとなると、さすがに一流のサーヴァントが揃っていなければ抗し得ないだろう。そしてついでに隠蔽を担当する人間の胃が死ぬ。
十五メートル程度の巨人にジャンヌたちがあれだけ焦っていたのは、成長する速度が半端ではないことを見抜いていたため、あともう少しでも対応が遅ければ、巨人は三十メートルに成長、更に激しい抵抗を見せていただろう。

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