起源

始まりの因で発生した物事の方向性。αという存在をαたらしめる、核となる絶対命令の事。
例えば“禁忌”という起源を持つモノは人に生まれようと獣に生まれようと植物になり変わろうと、群れにおける道徳から外れた存在になってしまう。
輪廻転生[りんねてんせい]があろうがなかろうが、人間は発生した時の方向性に従って肉をつけ知恵をつけ、以前とは少しだけ違った人格になる、という考え。
起源を覚醒したモノは起源に飲み込まれる。たかだか百年程度の“人格”など、原初の始まりより生じた方向性に塗り潰されるだけだからだ。反面、起源に塗り潰された人間[にくたい]は強大な力を手に入れる事になる。
人間のルーツを探る荒耶宗蓮は、その過程で起源を覚醒させる術を学んだ。
もっとも、彼が起源を覚醒させたのは一人だけであるが。

Garden of sinners Pamphlet: 空の境界設定用語集