幻想大剣・天魔失墜

バルムンク。“黒”のセイバー、ジークフリートの宝具。地下の国に住む一族、ニーベルンゲン族が財宝の公平な分配をジークフリートに依頼し、彼はそれに応じた。この時報酬として予め渡されたのが、このバルムンクである。だが、財宝の分配は二人の王にとって不公平に感じられ(両者が共に不平を感じたらしいので、どちらかに肩入れすることなく公平に分配した可能性が高い)、ジークフリートと戦ったが返り討ちにされてしまった。
誰のものでもなくなった財宝はジークフリートのものとなり、バルムンクもまた彼の武器となった。以降、あらゆる戦いで彼はバルムンクを振るった。邪竜ファヴニールと戦った際も、このバルムンクで打ち倒したという。
Aランクに到達した、聖剣と魔剣両方の属性を持つ黄昏の剣。王が所有していたためか、対軍に特化しており、半円状の剣気を撃ち放つ。柄にある青い宝玉には、宝具発動のブースト用として真エーテルが貯蔵されている。
さて、いわゆるビーム兵器の発動速度であるが、生前のジークフリート→ジーク→サーヴァントのジークフリートの順番である。
ジークはサーヴァントのジークフリートにはない『ガルバニズム』を持っており、宝具を発動する際に必要な魔力を立ち所に引き出すことができる。生前のジークフリートはそもそもが竜の血を浴び、飲んだことによる心臓の変質と生まれついての資質が組み合わさって、ジーク以上の速度で魔力を引き出し、剣気を撃ち放っていたという。残念ながらサーヴァント、セイバーとして召喚された時点で、その特質はかなり欠落してしまった。

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