アルジュナ

インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』におけるカルナのライバル。……というより、物語中の立ち位置的にはカルナこそがライバルであり、主人公と呼べるポジションはアルジュナの方なのである。カルナの異母兄弟でもあるが、アルジュナはそれを知らぬままにカルナと戦い続けた。
正義がそのまま形になったような実直で誠実な性格(少なくともカルナを含めた周囲はそう認識している)。
カルナはサーヴァントとして召喚される現在も、そして生前も何かに拘るということからは縁遠い生活を営んできたが、そんな彼が唯一といっていいほど執着したのがアルジュナである。
アルジュナを含めた五兄弟と戦わぬよう母クンティーに懇願されたときも、アルジュナ以外とは戦わない、と誓った。それほどまでにアルジュナはカルナにとって譲れぬ何かだったのだ。
そしてそれは、アルジュナにとっても同じ。彼にとって、カルナは―――。
……この二人についてはいつか、別の作品で語られることもあるだろう。あるといいな。

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